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【60代70代で後悔しないために】全身の健康につながる歯みがきの大切さって?

    先日、プレジデントオンラインの記事の中で「”40代でやっとけば”と老後に後悔したこと」という大変興味深い記事をみつけました。

    記事の作者である満尾クリニック院長・満尾先生によると、60歳以上の男性120人に聞いたところ、40代のうちからメンテナンスしておくべきだった体の部位について、なんと過半数が「歯」と回答。「歯」について後悔している方の数が断トツの一位だったのです。

    また、もし40代に戻れるなら、何を一番大切にしたいか?との質問に対して、「歯の手入れをすべきだった」と回答をされている方もいらっしゃいました。60代になってから健康について後悔しないためには、歯・お口の健康について日常生活のなかで意識することが大切です。

    60代70代になってから後悔しない、全身の健康につながる歯みがきの重要性とポイントについて歯科医師の目線からしっかりご紹介していきます。

    さっそくみていきましょう!

    歯みがきと全身の健康の深い関係

    医師の方の目線から見た際の、お口を含む全身の健康についての見解は、私たち歯科医師にとっても大変考えさせられるものがあります。

    確かに私自身も、60代以降の患者さんを受け持った際、「もっとちゃんと歯みがきケアをしていればよかった」「こんなに悪くなる前に歯医者さんを訪れば良かった」など、後悔のお言葉をいただくことが少なくありません。

    食生活と歯みがきが健康への近道

    しかし実際問題、40代は超多忙なお年頃。仕事や家事・子育てに追われながら、責任が次第に増えていく年齢といえます。自分自身の健康や身の回りの世話だけでなく、家族の健康やお世話といった負担が増える人が多いお年頃です。

    このように非常に多忙な中では、何か特別な事をしようとするのではなく、

    • 食生活を考慮して間食に注意すること
    • 歯みがきの時間を設けること

    上記2つが一番の健康法であると、先ほどの記事の作者である医師である満尾先生もおっしゃっています。

    「なんだ、歯みがきかあ…。」なんて、今更ながらの健康法だなと思いますか? 実はここ最近、改めて歯みがきが全身の健康にも大切であると改めて見直されているんです。

    「歯みがき」がいま全身の健康のために注目されている

    歯みがきと健康の関係

    世の中には「ダイエット健康法」や「食の健康法」、「ながら健康法」まで様々な健康法が溢れており、どの健康法を取り入れてよいか迷ってしまいますよね。私たち歯科医師や医師も、さまざまな健康法が溢れるなかで、本当に健康につながり、患者さんが取り入れやすい健康法を日々模索しています。

    その中で、歯科医師ではなく、医師の世界において改めて、歯みがきがとっておきの健康法であると着目されているのです。一体なぜでしょうか?

    歯みがきが健康法として注目されている理由には、

    • 風邪やインフルエンザの予防につながる
    • 長期的にみた際に動脈硬化・心筋梗塞・糖尿病といった全身疾患の予防につながる

    上記2つが大きな理由となっています。詳しくみていきましょう。

    歯みがきがインフルエンザ予防につながるの?

    私たちの口中には、300から700種類の細菌が生息しています。歯に付着した歯垢=プラークには1ミリグラムに1億以上の細菌がいると言われています。

    歯みがきをきちんとしていない人は、歯みがきをしっかりしている人の約2~3倍の細菌が口中に存在しています。さらに、ほとんど歯みがきをしないとの口の中には、なんと1兆個もの細菌が住み着きます。

    この数値を聞いただけでも、なんだか歯みがきがしたくなってしまいますよね。これらの細菌は、口腔内の不潔度が高まると爆発的に数が増えます、増殖した細菌は、口中だけにとどまらず全身に広がっていきます。

    これは、インフルエンザ菌や風邪菌であっても同様です。しっかり歯が磨けていないと、お口の中に入ったインフルエンザ菌や風邪菌は口の中で増え、やがて体内に侵入します。歯がしっかり磨けているかどうかで、インフルエンザや風邪の感染率が変わってくるのです。

    だからこそ、冬場にインフルエンザが流行すると医師がテレビやラジオで歯みがきによるインフルエンザ予防を紹介しているのです。

    お口の細菌増加は全身疾患にも関係している

    若い10代、20代は、口中の唾液が多く、唾液の持つ自浄作用である程度は流れていきますが、唾液も加齢とともに減少します。この唾液の低下が、さらに細菌が定着しやすいお口の環境を作り出します。

    唾液量の低下や歯みがき不足によって、細菌は活動範囲を広げ、血管内に移動して体内を巡ります。

    やがて各臓器に侵入して臓器内でも増殖し、様々な病気の原因を作ってしまうことが分かってきています。特に動脈硬化、心筋梗塞、糖尿病、誤嚥性肺炎と深く関係しているのです。

    ここまでの経緯を書いている私でさえも、なんだか怖くなりますね。

    私の場合、ここ最近、スマホやパソコンの使用が増え、会話不足によって唾液の分泌量が減少していると感じることが多々あります。唾液が不足しているなと感じたら、水分補給をしたり、ガムを噛んだり、口もと周りを刺激することで唾液量を増やして細菌量が増えないように心がけています。

    • 小まめな水分補給
    • ガムを噛む
    • 口元周りを刺激する

    これらは、歯みがき以外にも、日常生活の中で唾液量を増やすために簡単に取り入れることができる方法です。生活のなかに上手く取り込むことで、簡単に唾液をうながすことができるので、ぜひ取り入れてみてくださいね!

    さて、続いては細菌をしっかり除去するための歯みがきのポイントについてみていきましょう。毎日の歯みがきのポイントや、歯みがきを補助するデンタルケアグッズについて詳しくご紹介していきたいと思います。

    歯みがきポイント1:歯ブラシの毛は、硬いのが好きですか?

    歯みがきの選び方

    患者さんによく尋ねられるのは、歯ブラシはどんなものが良いか?ですね。で、今どんな歯ブラシをお使いなのか聞くと、硬い毛質の歯ブラシを使っている方が意外と多いのです。

    つまり、毛先が硬くてしっかりした歯ブラシがお好きで、若いころからずっと同じって人、多いです。中には、動物の毛や、まるでたわしの毛質に近いような強者歯ブラシをガシガシと使わないと磨いた気がしないという方もいらっしゃいます。

    で、結論を申しますと、歯ブラシの毛先は普通の毛の硬さでオーケーです。もし、歯医者さんで歯肉炎とか歯周病と診断されていたら、

    1. 先端が細め
    2. 柔らかい毛質
    3. ブラシの密度が高い

    この3点を保有する歯ブラシがオススメです。

    先端が細くしなやかで柔らかな毛質の歯ブラシは、歯と歯肉の隙間に潜り込みやすく、炎症が起きている歯肉にも負担がかかりにく、同時に歯肉溝のプラークを取り除きやすくなります。

    普通の毛質で密度の高い歯ブラシを使うと良い

    ただし、柔らかい毛質は歯の表面を掃除する力がやや落ちるので、それを補うために、ブラシの密度が高いものを選ぶことをおすすめします。特に歯肉に炎症がある時は、今までの歯みがきのやり方を変えると同時に、歯ブラシも一度リセットする必要があると心得ておくと、今後の口もとケアに光が差し込みます。

    弱った歯肉には、硬質な歯ブラシと、ガシガシと磨く力は逆効果です。炎症を助長してしまいます。そんな時にこそ、歯医者さんにしっかりと歯みがきの方法を改めてレクチャーしてもらいましょう。

    歯みがきポイント2:夜歯みがきを充実させる

    一日中よく働いた私たちのカラダ。夜はゆっくりとお風呂に入り、体の汚れを落としたいですよね。リラックスしてより良い睡眠効果を得るためにも!ささっと歯みがきも終えて….。
    ちょっと待った!ささっと歯みがきは、ダメですよ!

    そうです。「夜歯みがき」を制する者はカラダと口もとの健康を制します。

    昼間や間食に食べたり飲んだり、夜も美味しいお酒やごはんをいただいたりと、体だけでなく歯もよく働きました。一日の終わりには、歯とお口に感謝を込めて歯みがきタイムにしましょう。

    ただし、歯ブラシ一本、電動歯ブラシひとつ、のみにとどまらず、お助けアイテムを夜歯みがきに加えることがポイントです。

    夜歯みがきには「歯間ブラシ」を取り入れよう

    歯間ブラシによるブラッシング

    歯の形や大きさに違いがあるように、歯と歯の間の空隙にも個人差があります。よって、歯間ブラシもその方その方に合ったものを選んであげる必要があります。

    例えば、若い世代であれば空隙が狭い場合が多いので細いサイズの歯間ブラシ、年齢が進むと空隙が広がってくることがあるので太いサイズの歯間ブラシというように、太さを決めていきます。

    この歯間ブラシには、歯肉のマッサージ効果もあるのですが、基本的に歯肉はデリケートな部分です。ゴシゴシと力任せにしないこと。行きつけの歯医者さんに方法を学ぶとより効果的にお掃除ができるでしょう。

    歯みがきポイント3:デンタルフロスを夜歯みがきの締めに使う

    デンタルフロスによる歯みがき

    デンタルフロスが歯とお口に良いのは分かっているけれど、使い方が難しくて毎日使っていません…。という声を本当によく耳にします。

    口中の細菌は、小さな隙間内で多く繁殖します。歯と歯肉の隙間では「歯周病菌」が繁殖し、歯と歯の間の隙間では「虫歯菌」が繁殖します。

    夜間は細菌が増えやすい時間帯

    夜歯みがきがなぜ大事なのかと言うと、昼間は唾液という天然のデンタルリンスが口中をフオローしてくれますが、夜間の就眠中は唾液が半減してしまいます。つまり、夜間は唾液量が少なくなることで歯周病菌も虫歯菌も非常に増えやすい状態となるのです。

    だからこそ、細菌の増殖を少しでも食い止めるためにも、夜歯みがきを出来るだけ充実させることが重要なのです。

    なかでも歯と歯の間は、水や唾液が通過しにくく、細菌が繁殖しやすいいわゆるダークゾーン。

    デンタルフロスの仕上げが虫歯リスクを下げる

    デンタルフロスを通すことで、少なくとも一日一回は、水や唾液の「通り道」を作ってあげると、虫歯のリスクが下がります。

    歯ブラシ一本で歯垢除去をすると歯垢の除去率は56%ですが、デンタルフロスを使うことで歯垢除去率がなんと86%にアップするというデータもあります。それだけ、デンタルフロスは虫歯・歯周病予防にも効果的ということですね。

    歯ブラシした後に、デンタルフロスを使用すると、歯の間から取り切れなかった歯垢や食物残渣が必ず取れてきます。毎晩デンタルフロスを使っていない人は、まずは毎晩使うことをマストにしてみてください。この習慣は、今後のカラダと口もとの健康を大きく変化させると思います。

    また、ここ最近デンタルフロスの種類が非常に増えています。中には使いにくいものもあるので、あなたに合ったデンタルフロスを吟味してみてください。特にワックスが付いてるタイプのデンタルフロスや、細いタイプのものをおススメします。

    まとめ

    最後までお読みいただきありがとうございました!お口が健康な状態であることは、60代70代になっても体が健康で元気であることにつながります。

    歯みがきとお口のケアを毎日行うことは、今後のカラダを守っていく大事なお仕事と考えましょう。もし歯みがきをおざなりにしてしまっているなと感じたら、ぜひ見直してみてください。

    年齢をかさねた時に、ちゃんと歯のケアをしていれば良かったと後悔しないためにも、しっかり歯のケアをしていきましょう。

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